鈍痛
慢性的な気分の疲弊は、
俺を深く悩ませる。
言わないんじゃない、選べないよ。
言う相手がいない。
殺伐とした鋸みたいなguitarの音を聴き、
やるせなさを誤魔化してさ。
ただ、思うのは、
選べないまま年齢を重ねてしまった。
言い訳だろう?
幾夜寝逃げした?
解ってる。
悪友が亡くなって何年経っただろうか?
たまに寂しくなるよ。
思い返す時、そいつが最後に家に来た時飲まずに置いていったワインがある。
俺はそれを開けない。
開ける事は無いだろう。
補完は出来ないが別の悪友が愛知から帰ってきた。
パラサイトニートな彼女のお陰で無気力になった彼は、時給1550円の仕事を見つけ岩見沢に行った。
ただ彼には車はあるから、
たまに会えるでしょう。
いつか恐れていた向こう側へ、
引力にひかれるように向かっている気がする。
空っぽだよ、ずっとずっと前からね。
解ってるけど埋まらないんだ。